2022年の甲子園決勝、仙台育英VS下関国際の結果は、仙台育英高校が見事優勝を決めましたね!
この対決を受けて注目されているのが、過去に仙台育英のエースだった大越基さんです。
大越基さんといえば、1989年の甲子園で準優勝した時の投手です。
さらに、大越基さんは下関国際高校野球部とも関係があるんですよ。
今回は、仙台育英の元エース・大越基さんの現在について徹底調査してみました。
【2022現在】仙台育英 大越基は早鞆の監督!下関国際とも関係が…
こちらが仙台育英高校の元投手、大越基さんです。
大越基さんは仙台育英高校の元エースで、1989年甲子園の準優勝投手です。
今回の仙台育英の甲子園決勝と聞いて、大越基さんを思い出すという声が多く上がっていましたよ。
そんな大越基さんの現在ですが、山口県の早鞆(はやとも)高校野球部の監督を務められているとのこと。
早鞆高校は、この度の甲子園決勝を決めた下関国際のライバル校です。
ご自身の母校とライバル校が甲子園決勝で戦うという、大越基監督にとっては非常に感慨深い状況なのではないでしょうか。
ちなみに、2022年春の山口大会では、早鞆高校は下関国際に2-6で敗れています。
早鞆高校・大越基の指導内容や信念は?どんな監督?
仙台育英の元エース・大越基監督は、どのような指導法や信念をお持ちなのかが気になりますね。
大越基監督はダイエーホークスの選手としてプロ野球界で活躍されましたが、引退後は野球指導者になるため、山口県下関市の東亜大学へ編入し指導術などを学ばれています。
その後2007年に、早鞆高校の保健体育の教師となり、2009年に早鞆高校野球部の監督に就任されています。
当時のことを、大越基監督はこのようにコメントされています。
「現役を引退したあとも、野球に携わっていきたいなと思っていました。じゃあ、どうすればいいのか考えた時、いろいろな野球があるなかで『高校野球』が真っ先に頭に浮かんだんです。自分でもそれがなぜなのかは今でもわからないんですが……。今はもうその考えは変わっているんですけど、最初は『高校野球を指導するために、必要な教員免許を取ろう』という思考でした」
引用元:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2021/07/03/post_42/index_3.php
教員免許を取るためには、大学で教職を履修し、教育実習に行き、教員採用試験に合格する必要があり、相当な努力が必要だったと思います。
現役引退から野球部監督就任まで、なんと5年以上を費やされています。
どうしても高校野球の指導者になりたい!という強い気持ちが伝わってきます。
そんな熱い気持ちを持つ大越基監督の指導を受けられる早鞆高校野球部の選手たちが羨ましいですね。
こういった経歴は、下関国際の坂原秀尚監督と少し似ているところがあります。
坂原秀尚監督も、なんと大越基監督と同時期に、野球部監督になるため東亜大学へ編入し教員免許を取得されたのだそうですよ。
野球部としてもライバルですし、監督としても良いライバルな気がしますね。なんだか素敵です。
そして、大越基監督の指導方法ですが、就任当時は厳しかったようです。
「最初のほうは自分も強い言葉が多くなってしまっていた。プロの世界が基準になっているから、『なんでできないんだ!』と言ってしまったり。選手は『俺たちはおまえじゃないんだ』という思いが募って、どんどん監督と選手の歯車が合わなくなる。この時は『自分が引っ張って甲子園に連れて行く!』と思い込んでいましたし、とにかく心が荒れていたと思います。選手目線に立つ、選手のレベルに合わせて段階的に指導する感覚は、元プロだからこそ必要だとも今は強く思いますね」
引用元:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2021/07/03/post_42/index_5.php
プロを経験しているからこその厳しさですよね。
甲子園出場の難しさや全国の強者を知っているわけですから。
その後、大越基監督はこのように考えるようになられたとのこと。
『甲子園に出場するからいい指導者』という考えが自分のなかになくなって。選手の心を掴んで、どうやって導いていくか。そこが長けている指導者になりたい。
引用元:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2021/07/03/post_42/index_5.php
そこから選手と練習内容について意見交換したりと、選手目線に立つことを心がけるようになったそうですよ。
ちなみに、早鞆高校野球部の選手たちはみんな大越基監督のことを「監督」ではなく「先生」と呼ぶそうです。
ご自身のことを監督ではなく先生だと思っているので、監督とは呼ばれたくないとのこと。
こういったコメントから、野球を指導するだけの存在ではなく、野球以外のことも教えてあげられる先生でありたい、という気持ちが垣間見えますね。
生徒想いの厳しく優しい先生なんだろうなと思いました。
甲子園準Vの大越基の仙台育英時代がすごい!
1989年の甲子園では、東北勢初の優勝をもたらすのでは、と期待されていた仙台育英高校。
当時仙台育英のエース投手だった大越基監督の活躍はすごかったようです。
対戦相手である帝京高校との甲子園決勝では、お互いに9回まで0点に抑え、投手戦となったようです。
また、準々決勝での上宮高校との対戦は、後にプロ野球チーム・巨人で大活躍する元木大介選手を1安打に抑えられていました!
そして結局、全6試合をオール完投されたそうです。
かなりの実力者だったんですね。
大越基は仙台育英VS下関国際についてどう思っているのか?
それでは、2022年甲子園決勝の仙台育英VS下関国際について、大越基監督はどのように思っているのでしょうか。
インタビューでは「どちらを応援していいのか迷う」とされつつも、このようにコメントされていました。
「(決勝に)挑戦した身としては、東北勢がまだ優勝できていないことに引っかかる思いがある。正直苦しいんだよね。言葉は悪いけど、もう本当に〝呪い〟を解いてほしい」
…
「決勝の相手がうちじゃないのは複雑ですが…母校の優勝は夢です」
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5ce874fc363caec5d00d89f50f7ef70eed67bd0c
東北勢はまだ甲子園で優勝したことがないのですが、それを「呪い」という言葉で、早く解いて欲しいと言われていますね。
母校・仙台育英に優勝して欲しい!という思いがあるようです。
一方で、同じ山口県のライバル校・下関国際の実力についてはこのようにコメントされています。
「強いチーム相手にも気後れせず、立ち向かった国際さんの勇気を見習おう」
引用元:https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/974838/
しっかりその実力を認められていますね。
そして、2022年甲子園決勝の結果は、宮城県・仙台育英高校が東北勢初の優勝を決めました!!
とても手に汗握る最高の試合だったと思います。
この度負けてしまった下関国際も、大越基監督率いる早鞆も、切磋琢磨して今後どんどん強くなっていくでしょうね。
これからも高校野球界に注目です。